やる気すえおき

カボチャはすごい

最近、カボチャの素晴らしさを理解することができた。いわゆる「栗かぼちゃ」が主となるが、どうしてハマったかを書いておく。


・味
何から書いてもよいのだが、まずはその美味しさである。ウリ科ではあるが青臭さはなく、煮物の優しい甘さは誰もが納得するであろう。薄切りにしてフライパンで焼き、塩を振るだけでも(むしろこのほうが)カボチャの甘みを十分に感じることができ、おいしい。また、サツマイモと同じく低温でゆっくり加熱することで甘みが増すそうだ。プリンやクッキーのようなお菓子の材料としても定番になっている。
・栄養価
カボチャは緑黄色野菜であり、ビタミンA、食物繊維やビタミンEを多く含んでいる。葉物野菜と異なり相応のカロリーを有するため、芋や穀物とのいいとこどりである。
・価格
カボチャはスーパーで100gあたり数十円で売られている。大きさにもよるが、丸ごと買っても500円程度である。重量あたりの価格ではかなり手ごろであるといえる。
・低い廃棄率
カボチャは中身だけでなく皮も食べることができる。さらに、種子も洗って乾燥させ、炒るまたはオーブンで焼く等すれば食べられる。試したところ、多少手間はかかるが香ばしさとナッツ風の味わいが楽しめる。一般的には殻をむいて緑色の部分を食べるそうだが、個人的には殻ごと食べられないこともないと思う。ワタ(種周辺の柔組織)については、わざわざ食べるほどのものではないが、加熱すれば食べても問題ないため神経質に取り除く必要はない。つまり、捨てる部分はほぼない(ヘタくらい)。
・貯蔵性
カボチャの保存性の良さは野菜・果物の中でもトップクラスである。丸のままの実であれば、常温で冬まで保存することができるそうだ。カボチャの収穫・流通は夏ごろである。これほど冷蔵庫に優しい野菜はそうそう無い。また、丈夫な性質であり、無農薬で栽培できるとのことだ。
・色
一般的に流通しているカボチャは果肉がオレンジ色、皮は深い緑色である。緑黄色野菜たる所以であるが、オレンジ色は無邪気な子供、深い緑色は子供を見守る親の慈悲に満ちた瞳を表しているのではないだろうか。つまり、カボチャは家族であり、最小単位の世界ではなかろうか。

さすがに最後は飛躍したが、そのくらい感動したのは事実である。カボチャはたくさんの品種が流通しているので、それぞれの食べ比べも面白い。皆様のカボチャライフが少しでも豊かになれば幸いである。